深く 冬へ

生きている詩人の活動記録のはず

吉田隆一 2days 冬のふたつの大三角形「blacksheep」

急遽で行く事にした2daysの第2夜。

今日は石川弘行さん(Tp)とスガダイローさん(p)吉田隆一さん(Bs)のトリオバンド「blacksheep」

 

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昨夜とは打って変わった音と進行。

 まだアルバムにはなっていないそうなのだけど、組曲編成の「怒れる羊王」で後半を占めた。

(正式名称は「欧州組曲」だそうです)

 

昨夜の「N/Y+Y」がフリーセッション多めという事もあったのか、今夜はしっかりとパッケージされた秘めた冷静の熱という感じ。

「青く見える星は燃える温度が高い」と習った世代なのだけど、まさしくそんなライブだった。

 

前半ラストの「SLAN」は、初めて行ったBlacksheepのライブのオープニングで聴いた曲。

その初めてのライブも新宿ピットインで、ちょうどこの位の時期の開催だったので、個人的に感慨深い。

音の重なりと広がりが最高に素敵な曲で大好き。

 

言葉がないからこその空気と空間は、とても羨ましかった。

今日は特に「男祭り」な印象。

 

後半はかなり俯瞰して聴いていたように思う。

「怒り」がテーマだったからか、自分の燃焼・昇華されていない思いが演奏中、頻繁に過ぎった。

集中していないのとは違う、開けたくなかった引き出しが次々に開けられていくという自然。

 

組曲の合間に語られる羊王のお話が、とても楽しかった。

ああいう即興をやってみたいと思った。

 

ポルカ」と「東から来た人」(だったかな)に胸を打たれた。

 

 Twitterに思わず書いてしまったのだけど、特に後半はずっと何か問われているような気持ちで聴いていた。

 

「あなたが本来いる場所は何処ですか?」と。

 

とても楽しいお祭りだった。

だからこそ、自分の居場所に帰らなくては。

そんな気持ちで帰途に着いた。

 

……クソダサい帯的なもの、書けたかもしれない。